IDOLiSH7の沼は深い

 

 

IDOLiSH7(アイドリッシュセブン)

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巷でいう「アイナナ」。中身はあまり知らないけど名前は聞いたことある、という方も多いのではないでしょうか。今回はこのアイナナに関して語りたいと思います。

 

アイドルが好きな人もそうでない人もぜひ知ってほしい、きっとなにか深く刺さるものがあるはず。(以下、作品名はアイナナ、作中グループ名はi7と表記分けさせていただきます。)

 

 

 

 

1.アイナナざっくり概要

 

Q.そもそもアイナナとはいったい何なのか?

A.スマホアプリとしてリリースされた女性向けリズムゲームです。

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2021年夏にコンテンツリリースから6周年を迎えており、未だ人気の勢いが衰えることはありません。TVアニメシリーズは現在、第1期から第3期(1クール)まで放送しており、2022年に第3期2クール目の放送が決定しています。

楽曲面では「Tell Your Word」を制作したボカロPのkzさんや、いきものがかり水野良樹さん、空前の小室ブームを生み出した張本人の小室哲哉さんなど、数々の有名な方が楽曲提供をしてます。正直、小室哲哉さんからの楽曲提供が発表された時は心の底からビビり散らかしました。引退前の最後の作品とも言われてるの…怖すぎじゃないですか…?アイナナ重責背負いすぎ。

作詞は真崎エリカさんという方が担当することが多いのですが、「アイドルマスターシリーズ」(通称:アイマス)などの作詞を多く手がけていて王道キラキラ系ソングが得意であるというのが個人的な印象です。歌詞ワードにキャラの名前を散りばめるなど意味深な仕掛けを施すことがあるので、考察深読みオタクにはぶっ刺さること確実です。オタクくん、こういうの大好きでしょ…?感がある。大好きです。

キャラクター原案は種村有菜さん。種村有菜さんといえば瞳が大きくアナログでのイラストを描かれるイメージが強くありましたが、初期絵と今の描き下ろしではだいぶ絵柄が違っており、古の少女漫画オタクとしては時代の流れを感じました。

 

本作はリズムゲームではありますが、昨今よく見るミッションをクリアすることでストーリーを読み進められる仕様となっています。現在第1部から第4部まで公開されており、4部公開と共に1~3部のストーリー解放ミッションがなくなりました。そして、とうとう第5部の公開も発表されました(2021年12月現在)。

リズムゲームの内容としてはレーンは4つ、体力ゲージがないので楽曲途中でゲームオーバーになることはありません。タップと長押し、フリックのみで構成されています。リズムゲーム経験者であれば楽曲難易度自体はそう難しくありませんが、リズムノーツ*1が独特で少し遠近感のある流れ方をするので慣れるまで時間かかる人もいます。デレステ*2やプロセカ*3などの他リズムゲーで慣れてると多少の難しさを感じるかもしれません。

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実際のプレイ画面

また、実はアイナナは3次元に実在するアイドル達という設定があります。ですので、新ビジュアルが出る時には公式から書き下ろしではなく撮り下ろしという単語が使われており、他にもタイアップしたコスメブランドのCM曲にi7の曲が使用されたり、そこに居るかのようなオフショットが公開されたりなど徹底ぶりには目を見張るものがあります。夢のあるコンテンツ、アイドリッシュセブン最高。

 

 

2.ストーリーと闇のはなし

 

原作ゲームでは女主人公(テンプレ名:小鳥遊紡)が、父が経営する事務所の新入社員としていきなりアイドルグループの担当マネージャーを任され、不慣れながらもトップアイドルへと育成、プロデュースしていくことが大筋としてあります。

ぶっちゃけアイナナのストーリーはやたらと重い。キャラクターに降りかかる挫折やトラブルが多くそのひとつひとつがかなり重い内容であるため、時にメンタル育成ゲームと揶揄されることもあります。ただ初見の方に勘違いしてほしくないのは、あくまで希望に溢れたアイドルたちの成長物語であり重いストーリ展開はあくまでその過程であること。鬱展開は苦手…という方は、ストーリーをじっくり読み込むような原作ゲームよりも、声優さんの声やキャラの動き含めて楽しめるアニメからふんわりスタートすると良いかもしれません。

 

重いストーリーの例で言えば物語序盤。路上ライブなど地下活動を始めたアイナナが地道な活動を経て、記念すべき1stライブを企画するもチケットが全く捌けず動員の読みが甘くて当日の客席がガラガラ。具体的に言えば3000人収容できる会場に両手で足りるほどの客数という悲惨ぶり。こんな酷いスタートを切って、この先この子達は大丈夫なのだろうか?とプレイヤーに一抹の不安を残します。

これがその際に披露されたi7のはじまりの曲、『MONSTER GENERATiON』(通称:モンジェネ)。合いの手もありノリがよく全員にスポットが当たるような歌割りの王道アイドルソング。新人アイドルのフレッシュさや、不安な中でも尚前を向くひたむきさが滲み出てくるような曲です。


アイドリッシュセブン『MONSTER GENERATiON』MV FULL

全員が色々な理由をきっかけにアイドルを目指し、出身国も、熱量も、最終的なゴールも全く違う7人。きっとアイドルがなければ集まること交わることもなかったであろう7人が、自分たちで呼び込んだたった数人の観客ために今持てる全力のパフォーマンスをする…え、これ、最高じゃないですか?めげることなく僕たちはここにいるぞと言わんばかりにステージ上でキラキラと輝く笑顔、困難も乗り越えていってしまうようなこれぞ王道アイドル尊いと言わざるを得ない。こんなのファンになるしかない…推せる……この子たちは俺が育てる……。

この他にも、メンバー間でアイドル活動に対しての意識に大きく差があったり、グループ内での人気格差があからさまであったり、それ故にデビュー前から問題の連続、アイドルファン同士の軋轢、ライバル事務所の妨害、炎上、ヤラセ、暴力沙汰、複雑な家庭環境、音楽番組での失態、メンバーの脱退騒動、活動休止、スキャンダル……アイドルと芸能界の闇をこれほどまでに詰め込んだ作品はそうそうないと思います。苦しい。心が痛い。なんでこんな可愛い子たちがそんな目に。辛い。

ドキュメンタリーかと疑うほどにリアリティがあり、アイドルと周囲の人々が丁寧に描写されています。困難を乗り越えるにはご都合主義ももちろんありますしファンタジーと言われればそれまでです、だってあくまでもフィクションですから!ですが妙なリアリティがある分、キャラやストーリーに対しての解像度が格段に上昇すると筆者は解釈しています。

たとえフィクションであってもアイドルとしてのあり方やステージ上での輝き、様々な葛藤、仲間との友情など大事な根の部分は伝わります。アイドルを応援したくなりますし、たとえアイドルでなくても2次元でも3次元でも、今応援してる人が誰かしらいるならその人をもっと今以上に応援したくなります。オタクって楽しいなぁ、応援してて良かったなぁって思わせてくれる。少なくとも僕はそうでした、なにかを応援することに疲れてもまた前を向きたくなる作品です。

 

ここまででストーリーに興味を持たれた方、2部から最新5部までの予告編を載せておきます。ネタバレらしいネタバレはありませんが、察しがいい人は色々と脳内で繋がってしまうと思うので各々自己責任で視聴しください。

特に3部はアイドル作品らしからぬ不穏な予告となっています。

 

 

3.キャラクター紹介のはなし

【主人公】 

小鳥遊紡(たかなしつむぎ) CV.佐藤聡美 

 本作の主人公。ゲーム内では苗字はそのままで名前のみ変更可能。前向きで芯の強いi7のマネージャー。所属する小鳥遊事務所は大手の事務所ではなく人手が足りないことから、マネージメントをはじめ公式HP制作、演出までも手掛けます。

このように主人公がマネージャーという立場のため、プレイヤーのことをマネージャーと総称することが多いです。

 

IDOLiSH7(あいどりっしゅせぶん)

七瀬陸(ななせりく) CV.小野賢章

 モチーフ:ダブルシャープ

 素直で努力家、世間知らずで天然な一面もあります。天然ゆえ悪意なくズバズバと発言してしまうのにどこか憎めない子。歌唱力がi7随一のため、18歳という若さでグループのセンターをつとめてます。ただ若干プレッシャーに弱め。プレッシャーに弱いセンター…既にもう波乱の気配がしてきませんか?

未熟で天然でふわふわしてて決して完璧とは言えないセンターですが、どこか人を惹きつけるカリスマ的な魅力の持ち主です。推しじゃなくても色々な意味で常に目が離せない子。彼を知ればあまりの純真無垢さに「陸くん(りっくん)マジ天使!」と言いたくなることでしょう。

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和泉一織(いずみいおり) CV.増田俊樹

 モチーフ:ダブルフラット
 後述する三月くんの弟。かなり大人びており自他ともに認める「パーフェクト高校生」……パーフェクト高校生ってなんだよって思いますが、本人がそう言ってるからそうなんだよ!

大抵の事はソツなくこなし、明晰な頭脳でグループ全体を影から支えるシーンが多く見られます。好きなものは「クールでシャープなもの」嫌いなものは「ちいさいもの、かわいいもの」……もう皆さん理解しましたね?彼は密かにかわいいものが大好きという分かりやすいほどのツンデレキャラです。時折主人公や陸に対してデレることもありますが、それですら素直になれず辛辣で人付き合いはあまり上手くありません。逆にそういう所が不器用で人間味ある年相応の高校生だなと感じます。ストーリー進むにつれてデレがだだ漏れになる様子が個人的ポイントです。

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二階堂大和(にかいどうやまと) CV.白井悠介
 モチーフ:シャープ
 i7メンバーの中でも最年長でリーダーをつとめており、一人称が「俺」もしくは「お兄さん」という分かりやすいみんなのお兄さんキャラ。面倒くさがりやですがなんだかんだ熱い思いを持っており、メンバー思い。非常に高い演技力を持っているものの、アイドル以外の仕事に関してあまり乗り気ではない様子が垣間見えます。

どう考えてもやばすぎでしょ…無気力系お兄さんに謎が深まり続けていきます。なんだよ!!自分のこと全然話さねえよこいつ~!!!いい加減話せよ、お前の生い立ち!!かなり闇が深いキャラ……いや、全員闇しかないけど。彼の話は主に3部でじっくり語られます。i7の夢女枠は大和さんがダントツ(個人的見解)です。

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和泉三月(いずみみつき) CV.代永翼
 モチーフ:フラット
 一織の兄。一織を天才型だとすると三月くんは完全な努力型。こんなにも可愛らしいルックスですが成人済の21歳ですので、i7の中では最年長の大和さんに次ぐ年齢です。

子供の頃にみたアイドルに憧れ、アイドルになることをずっと夢みていました。ただ低身長故に機会に恵まれず、それでもチャンスをつかむべく歌にダンスにとひたむきに夢に向かって頑張ります。そんな三月くんが人としてアイドルとして成長し周囲に認められていくところなんて本当に涙なしで読めません。元気可愛らしい外見とは裏腹に、面倒見がよく大和とは違った兄貴分としてi7をまとめている感じです。

「(前略)一度きりの人生!オレの人生、面白くすんのはオレしかいねーじゃん?」……作中の苦しい描写の数々、三月くんのファンは本当にしんどかったと思います。よく頑張ったね…!(何目線?)

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四葉(よつばたまき) CV.KENN
 モチーフ:メゾピアノ
 天才肌の脱力系で、ダンスがi7随一の上手さを誇る高校生。一織と同じ高校でかつクラスメイトです。

約束や時間を守れなかったり、街で出会ったファンにファンサービスをしなかったり、年齢を問わず周囲の人間のことを独特なあだ名で呼ぶなど…かなりのマイペース主義。無邪気で子供っぽく、他人の弱いところをずばっと突いてしまう場面も時折あるため無神経と誤解されることも。彼の魅力はダンスだけでなく、歌唱力も陸くんに負けず劣らず。家庭環境が複雑中の複雑で、斜め上を行くアイドル志望動機の持ち主。環くんに関してはストーリーのネタバレに関わる案件が多すぎることに気付き、書く内容にとても困っています。i7のバブ。

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逢坂壮五(おうさかそうご) CV.阿部敦
 モチーフ:メゾフォルテ
 真面目で優しい好青年だが、真面目すぎて責任感が強すぎる故に一人で抱え込んでしまう悪癖があります。常ににこにこしていて温厚ですが、大和さんに続きあまり自分のことを話そうとしない隠れ闇深キャラ。初期段階で彼のバッググラウンドは話に大きく絡んでくることになります。元々ジャンル問わず音楽が好きで、ライバルグループであるTRIGGERのファンを公言するシーンも。

味音痴でなんでも激辛にしてしまったり美術方面が壊滅的だったりお酒に弱かったりヤンデレの一面をみせたりと、ギャップの鬼。設定てんこ盛り。好青年キャラ、タガ外れすぎじゃないですか……?

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六弥ナギ(ろくやなぎ) CV.江口拓也
 モチーフ:ナチュラ
 北欧系ハーフで甘い言葉ですぐに女性を口説く、典型的な日本大好き外国人。容姿端麗でモデル業担当。苦手なものに「深夜アニメを邪魔する速報」とあげるほどに『魔法少女まじかる☆ここな』*4が大好きなオタク。独特の片言を喋っていますが、聞いているうちに段々クセになってくるので心配無用です。

メンバー内での喧嘩では仲裁役をつとめることが多く、それだけナギにとってメンバー全員が大好きで大切な存在だと分かります。多ヶ国語を話せるなど秘めたポテンシャルの高さは底が知れません。一度は、お前一体何者なんだ…と頭を抱えたくなります。いくつもの匂わせ描写があるものの、正体が明言されるのは第4部。4部は彼を中心に話が大きく展開していきます。

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【TRIGGER】(とりがー)
八乙女楽(やおとめがく) CV.羽多野渉
 モチーフ:ト音記号
 TRIGGERのリーダーで、八乙女事務所社長の息子。と言っても実力は確かで、CMにドラマに引っ張りだこな売れっ子アイドルです。男気があり曲がったことは嫌いという江戸っ子気質ですが、事務所からはクールキャラで売り出されており方向性の違いもあって社長とは不仲。同グループの天とも口論が絶えませんが、情に熱くメンバーやグループに対しての愛情はとてつもなく深いです。

抱かれたい男No.1という称号に輝いていることもあり、自分のスタイルの良さを自覚した上で武器として扱える自信家な一面が好き。結婚したい(私情。

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九条天(くじょうてん) CV.斉藤壮馬
 モチーフ:ハ音記号
 自分の恋人はファンだと言い切るほどの高いプロ意識を持ったアイドル。完璧主義で実力主義、ファンのことを第一に考え常に最高のパフォーマンスを魅せることを信念としています。他人に厳しいが自分にはもっと厳しい。全アイドル今すぐ九条天大先生のアイドル講座を受けて!!!お願いだ!!頼む!!!!!

表向きは可愛い小悪魔キャラですが、中身は毒舌。時折見せる等身大の学生らしい一面もぐっとくる。「比べていいのは過去と未来の自分だけ。」これ以外にも作中で出る彼の名言の数々が本当にかっこよくて推しではないのに何度も泣かされました。

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十龍之介(つなしりゅうのすけ) CV.佐藤拓也
 モチーフ:ヘ音記号
 気が優しく温厚でシャイだが、事務所からはガタイの良さや沖縄出身というプロフィールから、危険でセクシーなワイルドキャラとして売り込まれています。根が優しいので事務所に異も唱えられず、素の自分と世間のイメージという板挟みで苦しむことになります。とにかく筋肉がすごいし筋肉がすごい……友人曰く「人を絞め殺したことのありそうな上腕二頭筋」。それ褒め言葉か?対立しがちな天と楽の仲裁役が多く、こう見えてTRIGGERの癒し枠ワンコ系です。

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【Re:vale】(りばーれ)
(もも) CV.保志総一朗
 モチーフ:リピート
 百は芸名。周囲のことをよく見ていて気配りが本当に上手く、MC気質なので初見はSM〇Pの中居くんかなと筆者は感じました。i7やTRIGGERの先輩にあたる所謂トップアイドルで後輩だけでなく周囲にとても優しい性格。運動が得意で芸能人を集めてはサッカーをしたりと交流が広く人当たりも良いため、人脈や情報網はピカイチ。千とRe:valeとして二人で活動することに並々ならぬ思いがあります。

「違う。アイドルを苦しめるのはいつだって、好きの感情なんだよ。(中略)誰も悪くないし、正しい解決法もない。」……え、アイナナのキャラは闇を抱えてないと死んじゃうの?止まると死ぬらしいマグロ的な?オタク泣いちゃうよ…。そんなRe:valeの登場は2部から!今すぐ読もう!

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(ゆき) CV.立花慎之介
 モチーフ:リピート
 百くん同様に千は芸名。作曲家で、曲作りに関してはかなりストイックな職人気質。百くんの会話は夫婦漫才と称されるほど仲が良く、彼に全幅の信頼を寄せています。人付き合いはあまり上手くない不器用な一面がありますが、気遣いの出来る良い先輩。百くんのボケに笑いが止まらないなど、笑いのツボが浅い可愛らしい一面も。彼は彼でRe:valeや百くんに対して並々ならぬ思いがあります。

アニメで少年時代の描写があるのですが、少年時代から既に色気のある顔立ちをしていることもあり友人曰く「幼少期好きな女の子に求婚したものの、大人になって再会したら綺麗な男の子だった!から始まるBLじゃん…」とのこと。うーん…BL以外は否定出来ないかもしれない…。

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彼らは誕生月と同じ数字が名前に数字が割り振られています。例外として、九条天くんは誕生月ではなく誕生日である9の数字が割り振られており、2部以降から登場した百は11月、千は12月が誕生月です。

そして3部からはŹOOĻ(ずーる)という新グループが登場します。彼らに関しては存在自体が物語の根幹に大きく関わるのでここでの紹介は省きますが、彼らも誕生月に対応する干支が名前に割り振られています。ちなみにŹOOĻのCVは広瀬裕也さん、木村昴さん、西山宏太朗さん、近藤隆さんと中々豪華なメンバーです。


他にも津田健次郎さんや関智一さん、高橋広樹さん、小西克幸さんがCVのキャラもまだまだ登場します。5部で中村悠一さん、櫻井孝宏さんの登場も発表されました。
原作ストーリーはフルボイスストーリーですので気になる声優さんがもしいるならそれきっかけでも十分楽しめる内容となっております。

 

 

4.楽曲のはなし

 

先程ストーリー紹介の際に少しばかりアイナナの曲紹介を挟みましたが、ここからは完全に筆者個人のオススメ曲をあげていきます。ぶっちゃけ筆者の好みの偏りはありますが、1部と2部の楽曲を中心に本編に絡むものを紹介していきますのでご了承ください。

 


アイドリッシュセブン『Leopard Eyes/TRIGGER』MV FULL

TRIGGERの初期MV。Leopard Eyes』(通称:レオパ)。先程紹介したi7のモンジェネ同様に3Dモデルとモーションが甘いのは目をつぶってください、見ているうちにだんだんと癖になります。i7に対して先輩アイドルとしての貫禄とTRIGGER3人の完成された世界観が感じられ、歌詞だけでなくダンス、曲調全てから色気を感じ全体的に大人な印象に仕上がっています。アニメ版ではこのMVがさらにパワーアップされ放送されました。

そして後半どうした衣装アイナナ初期衣装はだけがち。ラスサビ辺り、嵐のデビュー曲スケスケ衣装みたいじゃないですか?

 


アイドリッシュセブン『DIAMOND FUSION/TRIGGER』MV FULL

TRIGGERのデビュー曲『DIAMOND FUSION』(通称:DF)。MV公開自体は新しいので、前述のレオパと比べて3Dモーションの綺麗さや色気はもちろんのこと、格好良さと気高さが段違いです。格好良さと色気を前面に押し出したTRIGGERの分かりやすい代表曲です。

Re:valeが絶対的王者として君臨しているなかで挑戦者として「You&I 立ちはだかる Break it now! 邪魔な壁など 全部越えてしまえばいい」と歌い上げ、最早これはアイドル界に対しての果たし状ではないのか…?メイキング風の映像がMV中に組み込まれていることもあって実在してる感がさらに最高。息遣いまでも聞こえてきそうな危ない距離感と裏腹に、ラフで可愛らしいメイクシーンは見どころです。手つきだけなのにエロいし、ベッドに寝転ぶだけなのにエロい。この情緒、ど~~~しよ!どうする?(おジャ魔女どれみ)

 

NATSU☆しようぜ!

NATSU☆しようぜ!

  • TRIGGER
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

『NATSU☆しようぜ!』(通称:なつ/なつしよ)。本編第一部に関わってくる相当重要な曲。この曲を巡ってある災難がi7に降りかかることになります。曲名で検索をかけるだけで第一部のネタバレを踏む可能性がありますのでネタバレが苦手な方は気を付けてください。

曲の内容としては終始とても明るいサウンドの夏曲で、格好いいクールな印象をもつTRIGGERの新たな一面が見られる一曲となっています。合いの手入れたくなりません?なるよね?オタクって合いの手大好きじゃん(偏見)。アイナナ曲入門編として抜群。とりあえずこれを覚えとけば大抵はなんとかなります。

 


アイドリッシュセブン『RESTART POiNTER』MV FULL

『RESTART POiNTER』(通称:リスポ)。タイトルの通り、リスタートつまりは再起の曲。2部の代表曲といっても過言ではありません。この曲をi7が歌うまで山あり谷ありトラブルの連続で、筆者は思い返しては聴く度に涙ぐんでしまいます。

MVでのアイコンタクトが2部読了したオタクには本当にしんどい。作中のライブで披露した曲ですが、このときのMCにi7の深まった絆が伺えます。3Dモデルのクオリティも抜群になりました。き、キラキラしてる~~~!軽率に好き(感動)。

歌詞も「キミと笑いあえたなら どんな今日も変えられるさ」「何度目だってRESTART POiNT」……とあるように、繰り返しますがまさに再起の曲。清涼感や爽やかさを感じるメロディに心地の良いギターサウンドアイナナの曲と知らなくても自然と元気をもらえる曲です。

ちなみにこれが、ライブ*5で完全再現された時は死ぬかと思いました。スポットライトから始まる陸くんの歌いだし、階段を降りてくるメンバー…全て映像で見たことのある演出で、自然発生した観客の声援ですら計算されていたような演出で感動したのを覚えています。

 

他にもアイナナ内のユニット曲、グループを超えたユニット曲、大和さんセンター*6、一織センター*7、ナギセンター*8、八乙女楽のソロ曲*9、アニメのOPやED、八乙女楽のソロ*10、八乙女楽のソロ(完全な私情)……など聞いて欲しい曲は挙げればキリがないんですが……泣く泣くこれだけにまとめました。

ストーリーを読んだ上で曲を聴くとイメージが180度変わるなんてこともよくあるので、まずストーリー前にまっさらな気持ちで好きな曲を見つけてみるのも良いと思います。

 

5.ライブのはなし

 

アイナナに出演する声優陣によるライブで、前述したアイナナのライブとはこのことです。(通称:ナナライ)

少し本編からは逸れてしまうのですが、キャラビジュや楽曲からアイナナ沼に入る人が居るのであればライブ映像から沼に入る人が居てもいいじゃない!!とこちらもまとめさせていただきました。声優ライブがアイドルコンテンツにおいて増え続け身近になり、他の2次元アイドルコンテンツを履修している方からすればこちらの方が入口として入りやすいかもしれません。声優ライブが好きな人はこのまま読み進めていただき、声優ライブに抵抗のある方は読み飛ばしていただければと思います。(仮に抵抗があったとしても、アイナナ沼に浸かれば自然と観たくなるので時間の問題ですが…!)

え…アイナナって実在する設定なんでしょ?声優ライブ…?と感じる方もいると思いますが、それが全く気にならないくらいのクオリティなんです。ライブ現地の熱気フィルターがかかっていることもあるのですが、ペンラの海と会場の一体感、ゲームやアニメの中で楽しんでいた楽曲が生歌でドームに響く興奮と感動は何とも言い表せません。

 

今現在アイナナは2度に渡ってライブを開催しています。2018年に行われた1stLIVEは2日間の会場と日本全国と海外の劇場でのライビュ含め約12万人の動員を記録し、翌年2019年に行われた2ndLIVEでは同会場でライビュの規模を拡大し約16万人を動員しました。出演者も2ndで12人から16人と増え、衣装や舞台装置からもパワーアップした姿が伺えます。

そんな2年に渡るライブのダイジェスト動画が公式より配信されています、なんとどちらも1時間超。しかもMCパートがほぼありません。えっ…こんな公式からの好待遇あります…?1stLIVEが公開されたのは2020年、当初はコロナ渦ということもあり公式からのご厚意で期間限定として公開されましたがその後1年以上も公開されたままです。2ndLIVEは1stに続く形で2021年夏に公開されました。すごいぞ、アイドリッシュセブン公式

ただ期間限定公開の文字が公式から消えた訳ではなく、唐突に非公開になる可能性がありますので視聴の際はお急ぎください。

 

アイドリッシュセブン1st LIVE 『Road to Infinity』

youtu.be

アイドリッシュセブン2st LIVE 『REUNION

youtu.be

 

いや、何回観てもすごいな、アイドリッシュセブン

コロナが収束したときは、この場にまた足を運びたいです。はやくそういう日々が来ますように、と切に思います。

 

 

6.今回のまとめ総括

 

みなさんの理想のアイドルとはなんでしょうか。スキャンダルがないアイドルでしょうか、ファンサービスが丁寧なアイドルでしょうか。

作中では、伝説をつくりみんなの中で永遠となったアイドルや、ずっとずっと終わらないアイドルが理想として描かれています。でも私たちはアイドルが終わってしまう瞬間を知っているのです。スキャンダルや炎上、結婚、脱退、無期限活動休止などいくつもの終わりを目にしてきました。アイドルだけではありません。俳優の訃報、ゲームのサービス終了など夢の終わりは突然訪れます

その中でアイナナは今もなお、等身大の姿で理想の答えを追い求めています。きっとこの先に答えがあるのではないかと思わせてくれるのです。

 

アイナナはいいぞそして八乙女楽は最高です、結婚したい。オタク人生における生涯ジャンルだと筆者は思っています。とりあえずまずインストールだけでもいかがでしょうか。

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拙い布教でしたが最後までお付き合い頂きありがとうございました。

友人が「ゲームやアニメがあるのは知っているけど、中々きっかけがなく手が出しそびれている…」と呟いているのを聞き…え、布教してほしいって遠回しに言われてる?(違う)と思い込みの激しい筆者は一念発起。折角、布教プレゼンをするならば、沼に引きずり込もう!と、そんな経緯で文字を綴っていたら「これ折角だし全体公開にしたら?」との言葉。身内向けに書いたお粗末なものをネットの海に放流していいものか……と悩みながら大幅加筆修正の後に公開に至りました。

上記の他にも、意味深な楽曲タイトルや歌詞に隠された暗号、MV考察、原作ゲーム内で配信される劇中劇イベント……アイナナコンテンツにはまだまだ楽しみ方も魅力も山ほどあります。

このブログを機に、すこしでもアイナナというコンテンツに興味持ってくれると嬉しいです。ただつらつらと話したいことを羅列していたら一万二千字を超えていて戦慄しました。アイナナ布教ブログは論文だった…?(困惑)

 

無事アイナナ沼にハマりました!の報告、お待ちしております。

 

 

idolish7.com

*1:音に合わせて流れてくる丸いあれのこと

*2:アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ

*3:プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク

*4:作中の魔法少女萌えアニメ

*5:アイドリッシュセブン2ndLIVE『REUNION

*6:GOOD NIGHT AWESOME』通称:グンナイ

*7:『Perfection Gimmick』通称:パフェギミ

*8:『Sakura Message』通称:サクラメ

*9:『幸せでいて』

*10:2017年の誕生日企画『12SONGSGIFT』と銘打ち、各キャラが誕生日にソロ曲がリリースされた。2019年にズールも後を追う形で誕生日にリリースが決定。八乙女楽のソロは『アソシエイト』。別の年にはキャラを感じられるような特別な企画が用意されている